海と陸の境界線の公園づくり
関西国際空港の対岸に、320haの規模の埋め立て地「りんくうタウン」が作られた。計画がはじまった当初とはアジア・日本の経済事情が激変し、賑わいあるタウンとなるには今少し時間がかかる。このような社会状況の中で最も早く供用を開始される「りんくう公園」はタウン全域の賑わいを創出する大きな役割が課せられた。公園予定地は西に大阪湾の夕日を一年中眺めることのできる敷地であった。「若者を呼べる公園づくり」を仮説とし、若者のニーズや若者の消費動向を徹底的に調査した。そして夕日を背景にジャズコンサートが出来る石舞台や、観劇や夕日を眺めることに利用できる新しいイメージの太鼓橋、幻想的な海と空の景観を作るためのライトアップ等の計画が出来て行ったのである。この公園は若者のみならず高齢者にも使いやすい細やかなディテールデザインも実施した。